採用情報

社員インタビュー

TOP > 採用情報 > 社員インタビュー > 中野 朔

中野 朔

2021年4月入社

中野 朔

工業高校を出て18歳から左官職人を目指す
いつか美術館の壁塗りをやってみたい

 

プロフィール


中野 朔(ナカノ サク)  2021年4月入社
高校時代に美術部に在籍。「美術館の壁塗りができるような左官職人になりたい」と思い、新卒で進濃工業に入社。将来は左官技能士1級の国家資格を取得して、美術館の壁塗りができることを夢見ている。

油絵を描くのと壁を塗るのが似ていて興味を持った

私は大阪の工業高校に通っていたのですが、同級生でただ一人、左官職人になりました。そのきっかけは、高校時代に美術部に入って、油絵などを描いていたことでした。

油絵は材料を塗り重ねてひとつの作品を仕上げるので、モルタルを重ね塗りして壁を仕上げていく左官の仕事と、似ているところがあるのです。

だから左官職人が美術館の壁を塗っているのを見たときに、「自分もこんな風に、芸術的な壁を塗れるようになりたい」と、強く思ったんです。

同級生が一般企業に就職する中、ただ一人左官職人に

就活をしていたときには、他の建設業も見学して、いろいろと比較しました。でもやっぱり、左官の仕事が一番かっこよかったんですよね。それなのに働く人は意外と少なくて、「それなら、職人として希少な存在になれるかもしれない」と考えました。

それで左官職人になることを決め、学校の公開求人で進濃工業の募集を見つけて、新卒で入社しました。
同級生からは「左官職人なんて、仕事がキツいし大変だぞ」と言われたりしましたよ。工業高校の同級生のほとんどは、機械系の企業などに就職しましたからね。

でも、「自分はここがいい」と決めていたので、まったく後悔していません。今は左官の仕事を選んで本当に良かったなと思っています。
自分の個性を発揮できる仕事なので、少しずつ腕を磨いていくことが楽しいし、目標を持って働くことができます。

左官職人はコテを何十本も使って作業をする

入社直後は、材料を運んだりモルタルを練ったりして、左官の初歩中の初歩からスタートしました。1ヶ月間ぐらいは、ずっと簡単な仕事をしていましたね。

それからは少しずつ、壁塗りの仕事もやらせてもらえるようになりました。最初はちょっとした補修作業から始まり、慣れてきたら小さな仕事を任されたりして、だんだ作業させてもらえる範囲が増えてきました。

最近は先輩から、「ちょっとここの壁、やっといてくれ」と頼まれることもあって、ちょっとは上達したのかなと思っています。
左官の仕事は、コテの基本的な使い方や、壁の塗り方、土間打ちの仕方など、覚えることがたくさんあります。コテは何十本も使って作業をするので、コテの使い方ひとつ覚えるのにも、けっこう時間がかかるんですよ。

先輩が優しく仕事を教えてくれて、毎日楽しく働ける

この仕事の面白さは、壁を塗るという一点に集中して、自分が納得できるところまで仕上げられるところではないでしょうか。

きれいに塗れたときはすごく嬉しいし、最初から比べると自分でもだいぶ上達したなとわかるので、日々成長しているのを実感できます。
傍から見ると「左官は大変な仕事だ」と思われているようですが、自分は勤めて1年ぐらい経った今まであまりきついと思ったことはありません。

確かに朝が早いのは、ちょっと辛いですね。現場によっては朝6時ぐらいに家を出ることもあるので、しんどいなと思うときもあります。
でも、それ以外で大変だと思うことは、ほとんどないです。左官職人をやっていると言うと、「仕事を間違えると叱られるんじゃないか?」とか、「先輩が厳しいんじゃないか?」と言われることもあるのですが、そんなことはまったくないですよ。

先輩は優しく教えてくれるし、社長も現場に来てくれたりして、声をかけてくれます。職場の仲間も皆すごく優しいので、毎日楽しく働けています。

今後は国家資格左官技能士の1級・2級を取得して、いつか美術館の壁が塗れるようになりたいですね。
もし少しでも左官の仕事に興味がある人がいたら、まずは試しにやってみたらいいのではないでしょうか?実際に体験してみると、意外と楽しい仕事だというのが、わかると思いますよ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加